2009年01月16日

人生六分の一


昨日の続きで14年間が

人生の六分の一にあたるなら

私は 人生の6分の1を
和歌山で暮らしたんですね

東京生まれ 高層ビルにネオンの中で育ったので

引越し当初 外灯が少なくて陽がくれたら 道が暗くて怖かったぁ


それから生花を扱う仕事をしておきながら 植生にはとんと疎くて まして野菜はどう育つのか まるで知らなかったf^_^;


高野山の麓、友人が経営する、そーめん流しの店を手伝い 夏の 大入り満員のお客様で 大量にきざんだ薬味のネギが底をつき

大慌てで 向かいの農家まで もうダッシュ
「おじいちゃん〜!ねぎをわけて〜!」って叫んだら

いきなり カマ渡されて
好きなだけもってけって言われ

私はカマもったまま畑を見渡して
「おじいちゃん どれがネギ(・・?)」と聞きかえしました

あの時の 固まったまま
呆れ果てた 爺ちゃんの顔は忘れられません


一年 四季を過ごすまでは、わからない事だらけで必死でした

二年めは

春一番 ふきのとうが道から出てきて きゃーきゃーいって摘みまくり

自家製ふき味噌を作ったら お客様に大好評

4月は山椒の新芽を摘んで 山椒味噌をつくり
店の敷地の山で タケノコ掘って 料理に添え

実は佃煮になり

やまぶきも延びてきて
キャラブキや煮物

わらびやこごみ採りもして

野生の三ツ葉やみょうがもあって

秋は銀なんひろい
ほうばの葉っぱも集めて
椎茸を栽培して

ほうば焼きにも初挑戦

ムカゴとりにも夢中になり

柚子味噌も作ったなぁ

山菜から四季を教えて貰い

自然の恵みをたくさんいただきました

あの時 和歌山から東京の父に送った ふきのとうは庭ですくすく育ち もう少ししたら 出てきます

今では すっかり私の十八番
ふきのとうのお味噌を

今年は東京で作ります

(=∩_∩=)



PS・画像は汐留です。このビルの中で今日は お花のお仕事でした  


Posted by 恭子 at 23:23Comments(4)