2008年07月23日

ビルの中の『木』


銀座のビルの中にそびえ立つ

一本の木

壁面は観葉植物で見事に飾られていて

これがどのコもみんな元気で生き生きしているので嬉しくなってしまいました
思わず壁の植物に向かって
よかったね大事にしてもらって!とつぶやいてましたf^_^;



10代の頃 パントマイムの「マルセルマルソー」が来日し公演を見に行ったのですが

最後のマイムの演目は
『木』でした

木?をどうパントマイムで表現するのか不思議でならず

見ていると どうやら
木の周りで様々な人間模様が繰り広げられていきます

恋人どおしが愛を語らいあったり
別れを経験したり
子供が生まれ誕生の喜びに成長の様子にと人間の一喜一憂する様
日常生活のよくあるシーン喜怒哀楽を演じていたのですが

後半がらりと変わり 見ていて胸が締め付けられました

自力では動けぬ木の周りで
戦争がおこるのです

深い悲しみに傷をおい
生きとしいけるものの
無惨な悲惨な姿を

移動出来ない木は 眺め続け成長し続けるのです

パントマイムは無言の動き・踊りですから

他の人はどう解釈したかはわかりませんが

私の心の目には そう語りかけたのです

舞台の幕がおろされた後も とめどなく溢れでる涙がとまりませんでした


『木』のように 人生たとえ何があろうと 好むと好まざるに関わらず 容赦なくやってくることも 引き受けて 健やかに生きよう
卑屈になりたくない
人のせいにしたくない
どんなに潰れそうになっても

おおらかに健やかに
起き上がろうって

木を見て誓いました

ちょうど10代の人生初めて味わった絶望から どうやって生きていくのか 必死で探していた時だったのでしょう。多感な時期ですね



今でも 自然の中で精霊が宿っているような大木に出会うと 両手を広げて 木に抱きつきますが

抱きついた瞬間に実は
抱きしめて貰ってる感覚
「お帰り」って親に言われたみたいな家に辿り着いた安心感のように

無償の愛で まるごと包んでくれます 癒してくれます

自然の親の愛にふれ

エネルギーをいただく

あの大木に抱きしめて貰うと

底力のわいてくる元気が出てきます

(=∩_∩=)



Posted by 恭子 at 23:33│Comments(0)
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